実際にセラピーをお受けになるときに、予め知っておいてほしいことがあります。
それは、ご自分の体の反応が何を意味しているのかということ
トラウマの渦、逆向きの渦の説明をしましたが、トラウマの渦に入っている時は、身体が「活性化」し、更に進むと「ディスチャージ」という現象が起こります。逆に、逆向きの渦(癒しの渦)に入っている状態は「リソース」となります。
なお、リソースと似て非なるものに「凍りつき」が存在します。
ペンデュレーション(振り子)は、「活性化」と「リソース」を交互に行き来することで、トラウマを解放していきますが、「凍りつき」に入った時は、ペンデュレーション(振り子)がとまったということですから、直ぐにでなければなりません。
また、「活性化」も行き過ぎると、「キンドリング」という状態を招きますから、ココからも直ぐに出る必要があります。
ここのバランスは、セラピストの方でとりますから、クライアントさんは、ご自分が今、どの状態にいるのかを出来るだけ自覚していただくと、セッションがスムーズになります。
以下に各状態になった時の身体の反応の例を上げます。
リソース:
落ち着いた呼吸、温かさ、心拍がゆっくり、広がる感じ、
軽い、筋肉が緩む、背筋が伸びる
活性化:
呼吸が浅い
心拍が早い
不快感(首が凝ってきたなど)
緊張
熱い
凍りつき:
寒い(涼しいとは異なる)
重たい(動けない感じ)
実際に動けない
遠くに感じる
眠気
ディスチャージ(実際に解放している状態):
汗が出る
溜息、あくび
熱の波
感情的な表現
震え
ゲップ
※ディスチャージが激しくなって、収拾がつかなくなるのがキンドリング
セッションを実際にお受けになるときに詳しく説明いたしますし、理屈は深く理解していなくても大丈夫です。ここでは以下のことをあらかじめお伝えしたいと思います。
・セラピーを受けていく過程で、ご自分の身体に様々な変化が起こるので、変化の例を知っておく。
・いいことも悪いこともあるので、起こった変化に敏感になって、セッション中は可能な範囲でセラピストに伝える。
・セッション中は心や体に様々な変化が訪れるが、怖くもなければ、恥ずかしいことでもない、むしろ歓迎すべきこと
以上のようなことを、あらかじめ知っておいていただければと思います。
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