トラウマは生理現象!?(その4)◆◆トラウマ症状のメカニズム◆◆

 では、このエネルギーとは人間にとっては、一体どのような感覚なのか・・・
夫婦間でしばしば起こる、日常生活の出来事に当てはめて考えてみましょう。

 例えば、ここに気の弱い浮気夫がいると想像してみてください。
彼は恐妻家であり、日頃から浮気がばれないよう常に細心の注意を払って、愛人と逢瀬を重ねています。
その日も浮気夫は、妻が確実に仕事をしている時間を綿密に調べ、愛人を家に招き入れました。
 妻の留守中、愛人を自分の寝室に招き入れ、ベッドで色々と・・・・・・ 

 で、今まさに絶頂というその直前に、誰かが部屋に入ってきた! \(◎o◎)/!

夫の頭の中では一瞬の間に、「逃走闘争反応」が起こります。どうしようと右往左往しますが・・・・ (@_@)

妻の 「あなた! 何やってるのよっ!」 という声を聴いた途端・・・・・・

夫は、間違いなく凍りつきます。 (‘ω’)

そのときに夫の中に押しとどめられた感覚を想像してみてください。

そして、その感覚を数百倍してみてください。

これがトラウマ症状の中に閉じ込められたエネルギーの強さです。

この状況をありありと想像して頂ければ、その強大さをうかがい知ることができるでしょう。

この閉じ込められた強大なエネルギーは、感情的で不安定な状態を作りだします。

行き場のない戦闘反応は激しい怒りとして爆発し、行き場のない逃走反応は無力感に変わります。

浮気夫は、「逆ギレ」してみたり、「何もしてないよ」と言って開き直ったりしますが、どちらも良い解決策ではありません。冷静を装っていても、内部にたまった強大なエネルギーが邪魔をし、適切な言動を阻害します。

「じゃあ、この溜まったエネルギーをどうすればいいの?」 と思われたかもしれません。

その答えは次回お伝えいたします。

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